口角炎

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口角炎 - 口腔疾患

唇の端が荒れたり切れたりしてしまう口角炎で苦しんだことのある方も多いのではないでしょうか。

唇の端が荒れるので口を大きく開くことができず、思い切り食事や会話を楽しめないという不快な症状です。

口角炎は口のよく動くところの炎症だから治りにくいという問題もあります。治りかけてもつい食事で口を大きく開けてしまうと傷が開いてしまったり、ついつい笑ってしまった拍子に痛みが走ったり。

治ったと思って油断したら悪化したという経験を一度ならずした方も大勢いるのではないでしょうか。

症状を改善・緩和するには、患部を清潔に保ち軟膏を塗るという方法や、ビタミン剤を服用するというものがありますが、口を開いてしまうという物理的な事情による口角炎の悪化は気を付けるしかなさそうです。

口角炎になる原因、口角炎が治りにくい原因は、日ごろの生活習慣から見出せる方もいるかもしれません。

口角炎はカンジタ性口唇炎と呼ばれることもあるように、カンジタ菌が主な原因となって起こります。

カンジタ菌は私たちの口の中はもちろん、腸内や膣などに普通に生息している常在菌ですから、とてもありふれていて、普段は無害なものです。

しかし何かの原因でカンジタ菌が増えすぎてしまったり、身体が菌に抵抗できなくなったりすると、炎症を起こすことがあります。

口腔カンジタ、カンジタ膣炎、カンジタ性亀頭包皮炎といった病名を聞いたことがある方、もしくは体験したことがあるという方も多いと思いますが、カンジタ菌が繁殖することによる炎症は私たちにとって珍しいものではありません。

では私たちがカンジタ菌に負けてしまうのはどういうときかということを考えるのが、口角炎を予防するのに役立ちそうです。

常在菌への抵抗力が落ちているせいで荒れてしまうのですから、抵抗力が落ちる原因となる行動や習慣、つまり、睡眠不足、栄養不足といったものが口角炎を起こす引き金となるのです。

また、カンジタ菌の繁殖が原因となる口角炎の場合、口元を舐める癖のある方のリスクが高いことが分かります。

唾液の中にもカンジタ菌はいますし、カンジタ菌はカビなので、湿った環境が好きです。傷口をいたわるつもりがかえって菌の繁殖に拍車をかけている可能性もあるのです。

傷口が気になるから舐めてしまう。カサカサと乾いている感じがして、痛みがあるから舐めてしまう。そんな無意識の行動が、口角炎の場合悪影響になってしまうこともあるので注意が必要です。いつまでも治らない原因の一つになっているかもしれません。

治療にはカンジタ菌に有効な抗真菌薬を塗ることや、ビタミン剤を利用するのが一般的です。利用するのはビタミンB2やB6といった栄養素になりますから、反対にこれらの栄養素が欠乏することも、口角炎を発症させる原因となります。

また、栄養面で言えば亜鉛のように、皮膚の健康を保つために活躍するミネラルの不足にも注意をしなければなりません。

なお、口角炎とよく似た症状に口唇ヘルペスがあります。こちらはヘルペスウィルスが原因で起こる炎症ですが、カンジタ菌が真菌なのに対してヘルペスはウィルスですから、専用の薬が必要になります。

しかしヘルペスも、疲労やストレスといった身体のコンディションの低下をきっかけに皮膚表面に現れるという点は同じですから、そういったトラブルをきっかけに生活習慣を見直すことができると良いですね。

理想的なのは、やはり長引く前に病院で診てもらうということです。

口角炎も日常でよく経験する症状の一つですし、地味な症状ではありますが、あんまり長引くとかなりのストレスになるはずです。

もしかすると、食生活や疲労の蓄積など、根本的なところに問題があるかもしれず、それが口角炎以外の症状となって表れることもあるかもしれません。

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